【米国株】ヴィアトリス(VTRS)の決算発表

ヴィアトリス（Viatris Inc.）は、2020年にマイランとアボットが統合され誕生した、医薬品および医療製品メーカーです。本社はアメリカのペンシルベニア州ピッツバーグにあり、世界各地に拠点を持ち、医薬品、バイオ医薬品、ジェネリック医薬品、医療器具、診断製品などを開発、製造、販売しています。

ヴィアトリスは、従業員数約4万人を抱え、世界100カ国以上で製品を提供しており、特にジェネリック医薬品市場での地位が強く、世界最大級のジェネリック医薬品メーカーの一つとされています。

2021年には、同社はFDA（アメリカ食品医薬品局）から、抗がん剤のバイオシミラー製品である「ベバシズマブ」の承認を受けました。これは、同社が保有するバイオ医薬品の製造技術を活用して開発されたもので、他の医薬品メーカーが販売している同様の製品と競合するものです。

ただし、一方で、ヴィアトリスは収益面で苦戦しており、2021年第2四半期の業績は市場予想を下回りました。同社は、ジェネリック医薬品市場の競争激化や、COVID-19パンデミックの影響などが原因として挙げられています。

また、同社は2021年7月には、米国での事業再編の一環として、約2,500人の従業員を削減する計画を発表しています。これにより、同社は2022年までに年間6億ドルのコスト削減を目指しています。

一方、同社の株価は2020年11月に上場以来、高いボラティリティを示しています。上場当初は12ドル程度だった株価が、2021年初頭には16ドルを超える高値をつけましたが、その後は下落基調となり、2021年9月には約13ドルにまで落ち込んでいます。現在の株価は公表時点で約12.5ドル程度です。