【2026年2月最新】ブシロード(7803)は買いか?TCG・プロレスの「独自性」と構造改革の真価を問う

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執筆日: 2026年2月12日
対象銘柄: ブシロード (7803)
現在株価: 275円(終値ベース)
結論: 条件付きBuy(長期)。構造改革による利益率改善は確認されつつあるが、明日の2Q決算通過後のエントリーを推奨。


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1. Executive Summary:なぜ今、ブシロードなのか?

Q. 現在の株価水準(270円台)は割安か?

A. 割安(Undervalued)と判断します。
モバイルゲーム事業の縮小・撤退による「膿」を出し切り、利益率の高いTCG(トレーディングカードゲーム)と、人流回復の恩恵を受けるライブエンタメ(プロレス・音楽)に経営資源を集中させた効果が出始めています。予想PER13倍台は、IP(知的財産)関連銘柄としては過去の平均PER(20倍〜30倍)と比較して著しく低い水準です。

Q. 明日(2/13)の決算発表をどう乗り越えるべきか?

A. 「決算またぎ」は推奨しません。
直近の第1四半期(1Q)で黒字転換を果たしたとはいえ、市場は「一過性ではないか?」と疑心暗鬼になっています。明日の第2四半期決算で、通期計画に対する進捗率が順調(50%近辺)であることを確認してからでも、アップサイド(上昇余地)は十分にあります。


2. 現状分析:構造改革の現在地

かつてブシロードの株価を押し下げていた最大の要因は、開発費が高騰しヒット率が低下した「モバイルゲーム事業の不振」でした。しかし、木谷高明氏の現場指揮のもと、以下の改革が断行されました。

  • 不採算タイトルの早期撤退: 開発リソースを整理し、固定費を削減。
  • コンソールゲームへのシフト: 追加課金型から、売り切り型(パッケージ/DL)への移行による収益の安定化。
  • 原点回帰: 利益率の高いTCG(紙)とリアルイベントへの回帰。

現在の株価270円台は、これらの改革が「完了」したことを織り込み済みですが、「再び成長軌道に戻った」ことまでは織り込んでいない水準です。


3. 詳細分析:競合比較とIPの深掘り

ブシロードの主力事業であるTCG、スポーツ(プロレス)、アニメIPについて、競合他社との比較優位性を分析します。

3-1. TCG(トレーディングカードゲーム)部門

ブシロードの主力『ヴァイスシュヴァルツ』は、他社IPをカード化するプラットフォーム型ビジネスです。

  • 強み (Strengths):
    • IPの多様性: ホロライブ、ディズニー、電撃文庫など、その時々の旬なIPを取り込めるため、自社IPが不作でも売上が立つ「ポートフォリオ効果」があります。
    • グローバル展開: 特に北米・アジア圏での日本アニメ人気に伴い、輸出売上が拡大傾向にあります。

▼ 競合比較 (Competitors Analysis)

企業名 主力TCG ビジネスモデルの特徴 ブシロードへの
脅威度
バンダイナムコHD ワンピカード
DBFW
自社強力IP独占。 原作人気が直結し、爆発力が高い。 高 (High)
ユーザーの可処分所得を奪い合う最大のライバル。
タカラトミー デュエル・マスターズ 長寿IPと低年齢層。 ターゲット層が若干異なるため住み分け可能。 中 (Medium)
ポケモン (非上場) ポケモンカード 圧倒的王者。 投資対象としての競合ではないが、市場シェアの壁として存在。 低 (Low)
※市場拡大による共存可能

分析: バンダイナムコのTCGが猛烈な勢いですが、ブシロードは「特定の作品に依存しない」という点でリスク分散が効いています。TCG市場全体が拡大しているため、シェアを奪われるというよりは、市場拡大の恩恵を共に受けるフェーズです。

3-2. スポーツ(プロレス)部門

子会社である「新日本プロレス」と「スターダム(女子)」の現状です。

  • 現状: コロナ禍で激減した観客動員は回復基調。特に海外戦略(米国大会)と、動画配信サービス(NJPW WORLD)のサブスクリプション収益化が鍵となります。

▼ 競合比較

企業名 / 団体名 比較分析
サイバーエージェント
(NOAH / DDT)
ABEMAとの連動で無料視聴層を獲得しているが、「有料興行の収益性」では新日本プロレスが依然として圧倒的No.1
WWE (TKO Group) 世界規模のエンタメ企業。競合というよりは、選手の引き抜き(流出)リスクとしての脅威。

深掘り: プロレス部門のリスクは「スター選手の離脱」です。WWEやAEW(米国)への移籍は常に懸念材料ですが、ブシロードは「若手育成システム(道場)」が確立されており、新陳代謝によるコンテンツ維持能力が高い点が評価できます。

3-3. アニメ・メディアミックス部門

『BanG Dream!(バンドリ)』『D4DJ』などの自社IPです。

  • 課題: アニメ制作コストの上昇と、ヒットサイクルの短命化。
  • 機会: ライブイベントとの連動。アニメ単体での収益回収よりも、声優によるリアルライブや舞台(2.5次元)でのグッズ販売で利益を出す「出口戦略」が明確です。
  • 競合: ソニーグループ(アニプレックス)等の資本力には勝てませんが、ブシロードは「ニッチな熱狂」を作るコミュニティマーケティングに長けており、小粒でも高収益なIPを作る能力があります。

4. 結論 (The Answer)

投資判断: Buy (Long-term)

ただし、以下の条件を満たす場合に限る。

  1. エントリータイミング: 2026年2月13日(金)の決算発表後、週明けの市場反応を見てから。
    • もし決算で「通期下方修正」が出た場合は、構造改革の遅れとみなし見送り(Wait)
  2. 前提条件 (Prerequisites):
    • TCG部門の海外売上比率が上昇トレンドにあること。
    • 新日本プロレスの観客動員数がコロナ前水準(2019年比)の80%以上を維持していること。

ベア・ケース(撤退ライン)

  • 株価が250円を明確に割り込み、かつその要因が「TCG市場の減速」である場合。
  • これはブシロードの収益の柱(Cash Cow)が崩れることを意味するため、即座に損切り(Stop Loss)すべきです。

5. アクションプラン

  1. 明日(2/13): 15:00以降の決算短信を確認。
    • 見るべきポイント:「営業利益の進捗率」「TCG部門の粗利率」
  2. 週末: NotebookLM等を使用し、決算説明資料のニュアンス(経営陣の自信度)を分析。
  3. 週明け: 株価が急騰せず、270-280円のレンジであれば、資産の3%程度を打診買い。

6. NotebookLM活用プロンプト例

決算短信PDFをAIに読み込ませる際は、以下のプロンプトを使用してください。

アップロードしたブシロードの決算資料に基づき、以下の点を分析してください。
1. TCG部門(トレーディングカードゲーム)の売上高と利益率の変化は?特に海外市場の動向について具体的な数字を挙げて。
2. モバイルゲーム事業の赤字や減損リスクに関する記述はあるか?
3. 新日本プロレスおよびスターダムの興行収入の回復具合は?
4. 通期業績予想に対する現在の進捗率は何%か?また、その達成可能性について経営陣はどう言及しているか?


7. 免責事項

本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。株価や企業データは執筆時点(2026年2月12日)のものです。


8. 参照リンク(公的情報ソース)

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