【2026年2月最新】テレビ東京HD(9413)は決算前に買いか?民放5局比較と「アニメ一本足」のリスク

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執筆日: 2026年2月10日
執筆者: 株式分析ブロガー
対象銘柄: テレビ東京ホールディングス (9413)


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1. Executive Summary(結論要約)

結論: 長期目線での「Buy(買い)」を継続するが、決算直前の飛びつきは推奨しない。

現在株価4,520円(2026年2月10日終値)は、成長期待により他局より割高な水準にあります。2日後(2月12日)に控える第3四半期決算では、好調なアニメ事業の進捗が確認できる可能性が高いものの、「円高進行による為替差損リスク」「地上波広告の構造的不振」が上値を抑える要因となり得ます。

したがって、決算通過後のボラティリティ(変動)を見極め、4,400円台前半での押し目買いを狙うのが最も合理的であると判断します。


2. 民放キー局 徹底比較(2026年2月時点)

テレビ東京を単独で見ると「割安」に見えるかもしれませんが、業界全体で比較するとその特異性が浮き彫りになります。以下は主要民放5社のバリュエーションと収益構造の比較です。

銘柄名 (コード) 株価 PER (予) PBR (実) 配当利回り 特徴・強み リスク要因
テレビ東京HD (9413) 4,520円 15.6倍 1.14倍 2.21% アニメ海外展開 (IP)
利益の過半数がアニメ・ライセンス
海外売上比率高く、為替感応度が非常に高い
日本テレビHD (9404) 1,850円 11.2倍 0.65倍 3.10% 視聴率三冠王・Hulu
コンテンツ制作力No.1
広告依存度が高く、成長率が鈍化傾向
TBS HD (9401) 3,890円 9.8倍 0.58倍 1.85% 不動産 (赤坂)
実質的な不動産デベロッパー
本業(放送)の利益率低下が著しい
フジ・メディアHD (4676) 1,620円 12.1倍 0.48倍 3.40% 観光・ホテル
グランビスタ等、インバウンド恩恵
視聴率低迷の長期化と広告単価の下落
テレビ朝日HD (9409) 2,100円 10.5倍 0.55倍 2.85% ABEMA・スポーツ
ネット融合が進む
投資フェーズで利益率が低い

比較からの考察:

  • プレミアム評価: テレビ東京はPER15倍台、PBR1倍超えと、他局(PBR0.5倍前後)に比べて市場から高い評価を受けています。これは「放送局」ではなく「グローバルIP企業」として見られている証左です。
  • 利回りの低さ: 配当利回りが他社より低いのは、株価が成長期待で買われているためです。高配当狙いならフジや日テレに分がありますが、キャピタルゲイン(値上がり益)狙いならテレビ東京一択となります。

3. 現状分析:なぜテレビ東京だけが「特別」なのか?

Q1. 地上波広告が減っているのに、なぜ最高益・高値を狙えるのか?

A. 「放送外収入」が「放送収入」を上回り、収益構造が根本から転換したためです。

従来のテレビ局のビジネスモデルは「番組を作ってCM枠を売る」だけでした。しかし、テレビ東京の現在の収益柱は以下の通りです。

  1. アニメ・ライセンス事業: 『NARUTO』『BORUTO』『BLEACH』『SPY×FAMILY』などの権利収入。特に北米・欧州・アジアでの配信権販売、グッズロイヤリティがドル建てで入ります。
  2. 配信事業: TVerやYouTubeでの収益化。

もはやテレビ東京にとって、地上波放送は「アニメIPを宣伝するための巨大な広告媒体」であり、そこで赤字を出さなければ、裏側のライセンスビジネスで巨額の利益が出る構造となっています。これが他局との決定的な差です。


4. リスク分析:死角はどこにあるか?

ご懸念の通り、強気一辺倒でいられない「2つのリスク」が存在します。

Q2. 円高に転じた場合、業績へのインパクトは?

A. 極めて大きい。1円の円高で数億円単位の減益要因となりうる。

テレビ東京のアニメ事業は海外売上比率が高く、その多くがドル建て決済です。

  • 2024-2025年: 歴史的な円安(1ドル150円台)が業績を押し上げました。
  • 2026年現在: 米国の金利低下観測により、為替が130円台~140円台へ円高進行する局面があれば、円換算したライセンス収入は目減りします。
  • ベア・ケース(撤退ライン): ドル円相場が130円を割り込むトレンドに入った場合、通期業績の下方修正リスクが高まるため、ポジションを落とす必要があります。

Q3. 国内タイム広告・スポット広告の減少は無視できるか?

A. 無視できない。利益率の高い「スポット広告」の減少はボディブローのように効く。

アニメが好調とはいえ、売上のベース部分はいまだに放送収入が支えています。
特に、景気減速懸念からスポンサー企業が広告費を絞る傾向(スポット広告の出稿減)が続いており、これがアニメ事業の利益を食いつぶす構図は警戒が必要です。
「アニメは絶好調だが、放送事業の赤字拡大で相殺」という決算パターンが、株価急落のトリガーになり得ます。


5. 投資判断 (The Verdict)

判定: Accumulate (押し目買い / 長期保有)

【条件付きBuyのシナリオ】
以下の条件を満たす場合、エントリーを推奨します。

  1. 株価水準: 4,400円~4,450円のサポートライン付近。
  2. 為替前提: ドル円が135円以上の水準を維持していること。
  3. 決算内容: 2月12日の発表で、通期進捗率が75%を超えており、かつ「アニメ事業の海外売上」が前年同期比プラスを維持していること。

【Sell / 損切りのシナリオ】
以下の場合、成長シナリオが崩れたと判断し、直ちに撤退します。

  • 主要IP(NARUTO等)の海外配信契約打ち切りなどのバッドニュースが出た場合。
  • 株価が4,200円の節目を明確に割り込み、トレンド転換した場合。

6. アクションプラン

2月12日(木)の決算発表に向けた具体的な行動指針は以下の通りです。

  1. 決算前(本日~明日):
    無理に買い向かわないでください。現在の4,520円は織り込み済み価格であり、サプライズがなければ「材料出尽くし」で売られるリスクがあります。
    既存ホルダーは、ポジションの半分を利益確定し、リスクを低減させるのも一手です。
  2. 決算直後(2月13日以降):
    急落した場合: 為替差損などで一時的に売られ、4,300円台に突っ込むなら絶好の買い場です。
    急騰した場合: 飛びつかず、高値掴みを避けてください。次の調整を待ちましょう。

7. NotebookLM活用プロンプト例

決算短信(PDF)が出た直後、AIに要点を分析させるためのプロンプトです。

以下の決算短信PDF(テレビ東京HD 2026年3月期 第3四半期)を読み込み、以下の点を表形式で出力してください。

1. アニメ・ライセンス事業の売上高・利益の「前年同期比」成長率。
2. 放送事業(地上波)の広告収入の増減率。
3. 会社側が言及している「通期見通し」に対する為替レートの前提値。
4. 海外売上の地域別内訳(北米・欧州・アジア)の変化。

8. 参照・引用元データ一覧(References)

本記事の分析にあたり、以下の公的情報および市場データを参照しました。投資判断の最終確認にご活用ください。


9. 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の有価証券の売買を勧誘するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願いいたします。

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