【2026年2月最新】バリック・ゴールド(NYSE:B)は買いか?金価格5,000ドル時代の「条件付き」最強銘柄

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執筆日:2026年2月9日
対象銘柄:Barrick Gold Corp (NYSE: B / TSX: ABX)

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エグゼクティブ・サマリー(結論)

結論から述べます。バリック・ゴールド(NYSE: B)は、現在「強気(Buy)」の判断です。

2026年1月に金価格が一時$5,608/ozの史上最高値を記録した後、現在は調整局面($4,980近辺)にあります。競合他社(Agnico Eagle等)がPER 28倍台のプレミアム評価を受ける中、バリックはPER 15倍台PBR 2倍近辺という「割安水準」に放置されています。

この乖離は、マリ共和国等の地政学リスクとコスト増(AISC上昇)への懸念によるものですが、新CEOマーク・ヒル(Mark Hill)氏への経営効率化期待と、銅生産へのシフトを考慮すれば、現在の株価$45付近はリスクに見合うリターンを提供します。

【重要】本記事の投資前提(Investment Thesis)

本記事の「Buy」判断は、以下の2条件が満たされることを前提としています。

  1. 金価格が$4,700/oz以上で推移すること(損益分岐点の大幅な上振れを防ぐため)
  2. マリ(Loulo-Gounkoto鉱山)の操業が継続されること(キャッシュフローの毀損を防ぐため)

1. なぜ今、バリック・ゴールドなのか?(市場環境分析)

注意:ティッカーコードの変更について

まず、投資家の皆様に重要な注意喚起です。バリック・ゴールドは2025年5月9日より、NYSEにおけるティッカーシンボルを従来の「GOLD」から「B」へ変更しました。
※現在「GOLD」というティッカーで取引されているのは別企業(Gold.com, Inc.)です。発注ミスにはくれぐれもご注意ください。

金価格「5,000ドル時代」とコストの戦い

金市場は歴史的な高騰局面にあります。

  • 現在価格: $4,980/oz 前後(2026年2月9日時点)
  • 史上最高値: $5,608/oz(2026年1月記録)

市場ではインフレヘッジとしての金需要が爆発していますが、鉱山会社にとっては「インフレによるコスト増」が重荷です。2026年の勝負は、「金価格の上昇分をいかにコスト増(燃料・人件費)で相殺せずに利益に残せるか」にかかっています。

2. 徹底比較:バリック(B) vs 競合他社(AEM, NEM)

バリックの立ち位置を明確にするため、大手3社の最新データを比較します。

【金鉱株大手3社 比較テーブル(2026年2月6日終値基準)】

比較項目 バリック・ゴールド (B) ニューモント (NEM) アグニコ・イーグル (AEM)
株価 $45.18 $115.32 $196.60
PER (実績) 15.4倍 17.9倍 28.7倍
配当利回り(※1) 3.7% (理論値) 0.87% 0.81%
PBR(※2) 2.11倍 2.15倍 3.52倍
AISC (2026予想) $1,760 – $1,950 $1,500台(推定) $1,250 – $1,350
投資判断 割安 (Value) 中立 (Hold) 割高 (Overvalued)
(※1) バリックの配当利回りは、直近四半期配当($0.42)を年換算した理論値であり、業績連動により変動します。

(※2) PBRは株価および自己資本評価の変動により日々変化します。

データから読み解く投資論理

  • 割安さの正体: アグニコ・イーグル(AEM)は、カントリーリスクが低い(カナダ・豪州中心)ためPBR 3.5倍まで買われています。対してバリック(B)はPBR 2.1倍です。市場は明らかにバリックの「アフリカ・中東リスク」と「高コスト体質(AISC $1,800超)」を嫌気しています。
  • 逆張りの好機: しかし、PER 15倍は過去平均と比較しても低水準です。金価格が$4,700(ロイター調査による2026年予想中央値)以上で推移する限り、このディスカウントは「売られすぎ」と判断できます。

3. 詳細分析:バリック・ゴールドの死角と勝機

リスク:上昇するAISCと地政学

最大の懸念はコストです。
2026年のガイダンスにおいて、AISC(オール・イン・サステイニング・コスト)は $1,760 – $1,950/oz と発表されました。これは前年の$1,581/oz(Q4実績)からさらに上昇しています。マリ共和国での税制変更やロイヤリティ負担増がコストを押し上げています。

勝機:新CEOへの「期待」と銅シフト

2026年に就任した新CEO、マーク・ヒル(Mark Hill)氏の下で、コスト構造の見直しと経営効率化が強く期待されています。実績が出るのはこれからですが、市場は彼の手腕を注視しています。
また、パキスタンの「Reko Diq」プロジェクトを含む銅生産能力の拡大は順調です。AIデータセンターやEV需要で銅不足が叫ばれる中、「金・銅のハイブリッド企業」への脱皮が成功すれば、PERの切り上げ(リレート)が起こるでしょう。

4. シナリオ分析(Bull vs Bear)

プロの投資家として、上値余地だけでなく「撤退ライン」も明確にしておきます。

【Bull Case(強気シナリオ)】条件: 金価格 $5,000維持 + マリ政府との合意形成 + Mark Hill氏のコスト削減策が奏功。

  • 目標株価: $60.00(PER 20倍付近への回帰)
【Bear Case(弱気シナリオ・撤退ライン)】条件: 金価格が $4,000を割り込む、かつ マリでの操業停止(国有化等) が発生。

  • 結果: この場合、本記事の投資仮説は無効となります。即座に損切り(Stop Loss)を検討してください。

5. Q&A:投資家が気になる疑問への回答

Q. 配当利回り3.7%は今後も保証されるのか?

A. 保証されません。「基本配当+業績連動」です。
現在の3.7%という利回りは、金価格高騰による「パフォーマンス配当」が上乗せされた結果です。金価格が下落すれば、ベース配当のみの利回り(約1.5%程度)まで低下する可能性があります。詳しくは後述の参考文献にある公式ポリシーをご確認ください。

Q. 以前の「GOLD」というティッカーで買ってしまった場合は?

A. 即座に確認してください。
もし2025年5月以降にNYSEで「GOLD」を購入していた場合、それはバリックではなく「Gold.com, Inc.」という別企業の株である可能性があります。証券会社で保有銘柄名を確認し、意図しない投資であれば解消を検討すべきです。バリックを買う際は「B」を指定してください。

6. 結論とアクションプラン

投資判断:Buy(買い)
適正株価レンジ:$55 – $60

金価格が歴史的高値圏にある中で、コスト増懸念があるとはいえ、PER 15倍台のバリックは放置されすぎです。
新CEOマーク・ヒル氏の手腕への期待と、銅ビジネスの将来性を買える今のうちに、ポートフォリオの一部に組み込む価値は十分にあります。

具体的なアクションプラン

  1. ティッカー確認: 注文時は必ず NYSE: B であることを3回確認する。
  2. 分散エントリー: コストガイダンスの上振れリスクを警戒し、資金を3分割してエントリーする(現在値$45付近で打診買い)。
  3. 出口戦略: 金価格が$5,500を再トライする局面、または株価が$60に到達した時点で利益確定。

7. 参考文献・データソース(References)

本記事の分析および将来予測は、以下の公式データ・実在プロジェクト情報を基盤としています。


8. NotebookLM 活用プロンプト

バリック・ゴールドの最新決算資料(2025 Annual Report)をAIで深掘りしたい場合、以下のプロンプトをNotebookLMに入力して分析させてください。

プロンプト:
「バリック・ゴールド(Ticker: B)の2025年通期決算および2026年ガイダンス資料に基づき、以下を分析してください。
1. 新CEO Mark Hill氏が掲げるコスト削減策の具体的な内容と、それに対するアナリストの反応は?
2. マリ(Loulo-Gounkoto)に関する記述で、『国有化』や『操業停止』のリスクについて具体的な言及はあるか?
3. Reko Diqプロジェクトの進捗状況と、銅部門の収益貢献見通しは?」


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。記事中の株価、指標(PER, PBR等)、市場予測は執筆時点(2026年2月9日)のデータに基づきます。特にPBRや配当利回りは日々変動します。投資判断はご自身の責任において行ってください。

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